
自分に不倫なんて無縁だと思っていました。
しかし、何かの偶然なのか、それとも必然なのか…私は不倫、しかもダブル不倫という関係になる男性と出会ってしまったのです。
子供も旦那もいる私、浮気なんてドラマの世界だけの話しだと思っていたのに、こんなに簡単に恋心が芽生えてしまうんですね。
目次
スポーツをさせるために入団させたのに
子供が小学生になり、何かスポーツをさせようと決めていた私。
子供とも相談し、サッカーをさせることにしました。
スポーツ少年団に入団し、真新しいユニフォームに袖を通した子供は何だか急に大成長したように感じました。
これからたくさんの経験をして多くの人と関わっていく子供の姿に、親である私はウキウキしていたのです。
スポーツ少年団は親は当番があり、先生にお茶を出したり、用具を準備したりと大変な面もありましたが、周囲のお母さんたちも温かく迎え入れてくれて私なりに楽しく過ごせていました。
同じ学校のお母さんたちとの繋がりも大事なので、サッカー部に入れてよかったと思います。
一生懸命に教えてくれる先生
子供が入団したサッカー部には5人の先生がいました。
団長と呼ばれる責任者の先生をはじめ、土日の練習や試合に来られる時には多くの先生がかけつけて指導をしてくれていました。
団長は特に、幼い頃からサッカーをしていたということもあり、練習にも熱心で、その子供に合わせた練習方法を取り入れていて、まだ初心者の私の子供にも同じ目線に立って教えてくれていました。
私よりも年齢は二つ上で、とても一生懸命に教えてくれる姿が印象体です。
「サッカーが好きなんだな」と見ていて分かるくらい。
いつも「子供たちにはもっと上手になって欲しいけれど、一番はサッカーを好きになって欲しいんです。」と言っていました。
そのスポーツを好きになることが上達にも繋がるのはよく分かります。
親も力が入って相談することが増えてきて
私の子供がサッカー部に入って驚いたのは、案外上手だということ。
まだ一年生ですが、先輩たちに必死についていこうとする意識が強いようで、ぐんぐんと上達していました。
そんな子供の姿を見ているとどうしても親としても力が入ってしまいます。
私は団長に相談する機会が増えていました。
「自宅ではどうやって練習させたらいいですか?」などとサッカーに関してのことばかりですが、周囲のお母さんよりも話をする仲になっていたんです。
いつも、真摯に私に対しても一生懸命に話しをしてくれている姿はとても好感がもてます。
とても先生として、そして人としても尊敬するようになっていました。
遠征の時にお話する機会があって・・
サッカー部には年に3回ほど遠征があり、泊りがけで合宿を行います。
その際には、親も同行し、食事の準備をしたりするのです。
ある遠征先に行った時には、朝から晩までサッカー漬けの子供、でもその環境に満足しているようで、サッカーに出会えたことに感謝です。
夜、何となく眠れなくて泊まっているホテルのロビーで夕涼みをしていました。
そこにやってきたのが団長である彼です。
他の先生たちの外に食事に出ていたようで、他の先生はお酒を飲みに行くので団長だけ戻ってきたそうです。
お酒が飲めないって言っていましたね。
何となく、二人でロビーで話をすることに。
サッカーの話し、彼の少年時代の話し、年齢が二つしか違わないし地元も同じなので話題は尽きませんでした。
懐かしい友達と話しているような気分だったのです。
「ゆっくりと話しましょう」
本当にたくさんの話しをしました。
その時、私の心の中に変化を感じてしまったのです。
「彼のことをもっと知りたい」「もっと話をしたい」一人の男性として興味を抱いていること。
忘れかけていた恋心…
何というか、自分のことが衝撃で、言葉に表すことが出来ないのですが「この時間がずっと続けばいいのに」と考えている自分。
彼は私から目線を逸らさないで話をするので、そのせいだったのかもしれませんね。
夜も遅い時間になり、「明日も練習があるので、またゆっくりと話しましょう。」
そう言って立ち去った姿を見ると寂しい気持ちにもなりました。
やばい、このままだと本当に好きになっちゃいそう。
同じ立場だからこそ一線を超えてしまった
遠征が終わり、通常の練習になった際に「ゆっくり話せる時間は作れますか?」と聞かれました。
「大丈夫です」
いつもよりも声は小さくなっていたと思います。
会いたい、二人で話をしたい、特別な感情に彼にもなって欲しいと思いつつも、「私も彼も既婚者よ」と自制させる気持ちが小声にさせたのでしょう。
その週の平日の昼間に会うことにしました。
ランチをしながら、子供のこれからのサッカーのことやサッカー部内の事情など楽しく過ごしていました。
しかし、途中からはプライベートな話題に変わっていました。
それぞれの家庭の話しなどが中心で、やはり昔から知っている友達と話をしているくらいに親近感が湧きます。
お店までは彼の車で来ていたので、もちろん帰りも彼の車でドライブです。
助手席に乗り込み、走り出した車は複合施設の駐車場。
影になっている場所で誰かが来るようなところではありませんでした。
そこで、彼にキスをされたのです。
「ごめん、好きかもしれない」と彼のキスはとまりません。
私も彼に対する恋愛感情があるので、私もキスを返していました。
車の中での初めてのセックス。
態勢がきついのも、彼との繋がりを感じると苦ではありません。
それよりも、私の体を隅々まで愛してくれるセックスが濃厚で、早く彼が欲しくて私から腰を振っていました。
車の窓ガラスはくもり…
ふと視線を上げると熱い彼の視線。
その向こうの車の窓ガラスは二人の熱気で曇っていました。
その状況にまた興奮して、私から腰を押し付けて固くなった彼を受け入れたのです。
奥まで差し込まれた刺激は脳天まで感じるようで電気が走ったようでした。
狭い社内での一体感、今までのないくらいの気持ち良さで本当にどうにかなりそうです。
W不倫のドキドキ感が忘れられなくなり
自宅に帰ってからも余韻と彼への想いでドキドキします。
そのドキドキは苦しいような、それでいていつまでも感じていたい類のものでした。
胸がきゅっと締め付けられるような、恋心が素敵過ぎて早く彼に会いたくて…
連絡先は知っているので、連絡をしようとすると、ちょうど彼から連絡が来ました。
「気持ちは本当だから」
ただそれだけ、余計にドキドキしてしまいます。
不倫相手の彼の私に対する気持ちは本気?
少し落ち着いてきた頃、「彼は本気なのだろうか」という疑問が湧いてきました。
既婚者同士ですから、気持ちが繋がりあったとしても、関係を前に進めるのは簡単なことではありません。
どこまで本気なのか知りたくて、私は電話占いをすることにしました。
独身時代にお世話になっていて、久しぶりの利用です。
透視によって彼の気持ちを視てもらいました。
「彼は本気よ、というか本気にならざるを得ないわね。もともと結ばれる運命なのだから」と言われました。
よくよく話を聞いてみると、結ばれるのは来世のことらしいのです。
今世はまだ二人にカルマが残っていることで、不倫関係として出会うことは決まっていたというのです。
それなら仕方ないですね。
運命と聞いて何かストンと心に落ちるものを感じました。
きっと、彼とは男女としては今世で二人で会うことはしないでしょう。
来世には、しっかりと私の手を握って欲しいと素直に思います。


